米Gatewayは,2003年第3四半期の決算を米国時間10月23日に発表した。売上高は8億8300万ドルで,前期の8億ドルから増加したが,前年同期の11億ドルからは減収となった。純損失は1億3900万ドル(1株当たり純損失は43セント)で,前期の7300万ドル(同22セント)および前年同期の5000万ドル(同15セント)と比べて,赤字幅が拡大した。
上記の数字には,Gateway社が当期に実施したリストラ関連の費用7300万ドルが含まれる。
なお同社は,今年中に15カテゴリにわたる50種類のGatewayブランド製品を新たに市場投入する計画を5月に発表したが,「すでにこれまで16カテゴリにわたる72種類の製品やサービスをリリースしている」(Gateway社)。
デジタルTV事業では,新たに5種類のLCD/プラズマモデルを追加した結果,売上高が前期比70%以上増加した。また,デジタル・カメラ事業が予測を上回る成長を見せ,売上高は前期比500%近く増えた。パソコン事業では,ノート・パソコンの売上高が前期比22%増加した。当期のパソコン販売台数は55万8000台で,前期比14%増,前年同期比では24%伸びた。
当期は,製品販売コスト(COGS)削減目標6000~6500万ドルに対して,7000万ドルの削減を実現した。さらに来期には9500万ドルのCOGS削減を見込む。
当期の粗利率は10%で,前期は17.2%だった。
「過去6カ月間で,我が社の製品ライン,販売ネットワーク,注文処理システムなどが大幅に生まれ変わった。これらの取り組みがコスト削減,効率化,これまでにない製品の拡充に表れている」(Gateway社会長兼CEOのTed Waitt氏)
またGateway社は,今後の業績見通しについても明らかにした。利益率の高い民生電子機器などの販売が順調に伸びていることから,「2003年第4四半期の売上高は9億2500万~9億7500万ドル,1株あたり損失は9~15セントの範囲を見込んでいる」という。
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