米Gatewayは米国時間1月7日,2002年第4四半期の業績について,事前の予測を下回るとの見通しを発表した。売上高が約10億6000万ドル,1株当たり純損失は18セント~19セントとなる見込み。さらに,1株当たり純損失がこれより最大3セント増える可能性があることも示唆した。同社は現在,パートナ企業と係争中であり,その影響を受ける可能性があるからだという。

 Gateway社は当初,予測範囲の下限を,売上高が12億ドル,1株当たり純損失を13セントとしていた。しかしその後の発表で「下限を達成できるのは,すべてが順調にいった場合」という見方を示していた。

 Gateway社会長兼CEOのTed Waitt氏は次のように説明する。「第4四半期のはじめに需要が軟化したため,12月に大々的なプロモーションを展開,巻き返しを図った。その結果,販売台数を押し上げることには成功したが,利益率は低下した」(同氏)

 なお,2002年第4四半期における同社のパソコン販売台数は前年同期に比べ5%以上増加し,約72万台となった。

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