米Gatewayは,戦略の見直しを行った結果,188店の直営販売店を閉鎖することを米国時間4月1日に発表した。4月9日の店舗閉鎖にともない,今月中に約2500人の従業員を削減する。

 同社は一方で,米国と海外における小売流通網の拡充を図る。電話とインターネットによる消費者および企業向け直販は継続する。

 なお,今後のブランド戦略と販売戦略の詳細については,4月29日の第1四半期決算報告の際に明らかにする予定である。

 ちなみに同社は米eMachines買収の手続きを3月に完了したばかりである( Gateway社のプレス・リリース) 。Gateway社は5000万株の同社株式と3000万ドルの現金を支払った。米メディアの報道(InfoWorld)によると,買収総額は2億3400万ドルにのぼる。

 Gateway社はeMachines社の買収を2月に発表した際に,「eMachines社の効率的な経営モデルも取り入れ,2005年には一貫した黒字体制への回復を目指す」と述べた。Gateway社は2003年第4四半期に,1億1400万ドルの純損失(1株当たり損失は35セント)を計上している。パソコン販売台数は52万6000台で,前期と比べ6%減少し,前年同期からは27%落ち込んだ( Gateway社のプレス・リリース)。

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