米NPD Groupは,オンライン・ゲームの利用動向に関する調査結果を米国時間8月16日に発表した。それによると,大多数のゲーム・ユーザーはパソコンでオンライン・ゲームを利用している。もっぱらモバイル機器でオンライン・ゲームを楽しむというユーザーは10%だった。

 調査は,13~17歳の3300人,および18~44歳の1万5700人に電子メールを送り,7430人からアンケートの回答を得たもの。

 パソコンまたはゲーム・コンソールでゲームをするユーザーの約90%は,オンライン対応システムを搭載したパソコン,「PlayStation 2」「Xbox」のいずれかを使っている。これらユーザーのうち,60%がオンライン・ゲームを利用しているという。PlayStation 2とXboxの保有者は,いずれもかなりの割合が,これらのゲーム・コンソールを使う代わりに,パソコンを使用してオンライン・ゲームを行っている。

 また回答者の約10%は,オンライン・ゲームをモバイル機器のみで利用しており,パソコンやゲーム・コンソールは使わないという。

 ゲームに費やす時間の比率は,パソコンの場合,オンライン・ゲームが約60%,オフライン・ゲームが約40%。PlayStation 2およびXboxの場合は,オンライン・ゲームが約40%,オフライン・ゲームが約60%となっている。

 「オンライン・ゲームは,インターネットの商用利用が始まった1990年代初めに端を発する。したがって,オンライン・ゲームについてパソコンが有利なのは驚くことではない。モバイル・ゲーム市場はまだ揺らん期にあるものの,大半のモバイル・プラットフォームがオンライン対応になりつつあるため,ゲーム・コンソールと張り合える状態に近づいている」(NPD Group社シニア・インダストリ・アナリストのRichard Ow氏)

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