ソニー・コンピュータ エンタテインメントの米国法人Sony Computer Entertainment America(SCEA)は,同社のオンライン・ゲーム・ユーザーについて調査した結果を,米国時間3月4日に発表した。それによると,2004年2月に「PlayStation 2(PS2)」を使ったオンライン・ゲーム・ユーザー数が,260万人に達したという。過去1年間で239%も急増した。

 PS2でオンライン・ゲームを楽しむユーザー数が最も多いのは,午後5時~11時の時間帯で,テレビのゴールデンタイムよりはるかに長時間だった。また,テレビのゴールデンタイムにオンライン・ゲームを楽しむユーザーは,その約65%が18~34才の男性だった。

 SCEA社執行副社長のAndrew House氏は,「余暇を楽しむために,テレビの代わりにオンライン・ゲームに興じる人が増えている。当社が提供する魅力的なコンテンツは,今後もPlayStationの普及を後押しし,いずれ,テレビなど従来のエンターテインメントと競合することになるだろう」と予測した。

 米Nielsen Media Researchは2003年9月に,テレビ視聴者のうち18~34才の男性が8%も減少したと報告している。電子ゲームに視聴者を奪われているというのが,テレビ業界アナリストのもっぱらの見方である。

 SCEA社が過去12カ月間に,オンライン用にリリースしたゲームは42タイトルにのぼる。同社は年内に,PS2向けタイトルの合計数を倍増する意向を示しており,「PS2を使ったオンライン・ゲーム・ユーザー数はさらに増える」(同社)

 SCEA社によると,北米におけるPS2の累積販売台数は2500万台。このうち10%以上が,オンライン・ゲームを利用しているという。

◎関連記事
PS2,ホリデー・シーズン中の販売台数が42%増に
「プレイステーション2」の世界出荷台数が3000万台突破
Sony Online Entertainmentがオンライン・ゲームの顧客サポートに米社のチャット・サービスを採用
PS2でオンライン・ゲーム,米SCEAが8月にサービス開始
「会社のネットワークが従業員の遊び場に! オンライン・ゲームが急成長」,と米ウェブセンス
「オンライン・ゲームを最も利用するのはティーンエイジャーではなく40才以上の女性」,米AOLの調査
「米国のゲーム愛好家は年内に平均3本のゲーム・タイトルを購入」,と米調査
「オンライン・ゲーム市場は2007年に6億5000万ドル規模に」,米In-Stat/MDRの調査

[発表資料へ]