米Motorolaと米Hewlett-Packard(HP)は,Motorola社のCDMAおよびiDEN方式の携帯電話ネットワーク・インフラにHP社のサーバーやLinux OSを組み込み,総合ソリューションとして提供する。両社が複数年契約を結んだことを米国時間8月16日に明らかにした。
HP社は,ネットワーク内で通話経路を集中制御する部分の管理用として,キャリア向けラック・マウント・サーバー「HP Integrity cx2600」,OSDL準拠のキャリア・グレードLinux OS,業界標準の電話回線制御プロトコルSignaling System 7(SS7)に対応したソリューション「HP OpenCall Radio Signaling Controller」を提供する。これにMotorola社は携帯電話ネットワーク用のミドルウエアとアプリケーションを統合し,iDENおよびCDMA用の中核ネットワーク・インフラを構築する。
「HP社のプラットフォームを採用することで,当社は顧客に対し,移り変わりの速い市場で真に必要とされる世界クラスの装置,魅力的な投資回収率,条件に応じて既存ネットワークに適用可能な柔軟性を提供できる」(Motorola社上級副社長兼グローバル・テレコム・ソリューション部門社長兼CEOのAdrian Nemcek氏)
米メディアの報道(CNET News.com)によると,Motorola社はHP社製プラットフォームをベースとするソリューションの販売を,12カ月~18カ月後に開始する計画という。
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