米IBMと米Motorolaは,ブレード・サーバー「IBM eServer BladeCenter」をベースとする通信業界向け製品の提供で協力する。両社が米国時間6月23日に明らかにしたもの。

 Motorola社のComputer Groupは,eServer BladeCenter,通信業界向けブレード・サーバー「IBM eServer BladeCenter T」,「IBM eServer xSeries」サーバーを,「Application-Enabling Platform」製品系列の製品として販売していく。一方IBM社は,通信業界向けプラットフォーム「Integrated Platform for Telecommunications(IPT)」の将来版で,Motorola社の「Service Availability Forum(SAF)Application Interface Specification(AIS)」と互換性のあるソフトウエアを採用する。

 両社は,Open Communications Architecture Forum(OCAF),Carrier Grade Operating Environment(CGOE),Linux OSといった分野に取り組んでおり,通信アプリケーション/プラットフォームに既製品技術を適用するための標準ベースの環境として,CGOEを推進しているという。

 「当社のBladeCenter製品系列とCGOEの豊富な機能を組み合わせることで,通信業界向けの高性能オンデマンド・サービスを迅速に展開することが容易になる」(IBM社システム&技術グループ電気通信業界担当副社長のJim Pertzborn氏)

 なお両社は,製品の価格や提供時期などについて明らかにしていない。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,BladeCenter Tの出荷開始は6月25日の予定で,価格はきょう体部が約7800ドル,デュアル・プロセサ・ブレード「HS20」が2279ドルからという。またBladeCenter Tでは,7月か8月にPower PCベースのブレード「JS20」が利用可能となる。JS20の価格は2699ドルから。

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