ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationは,オープンなテスト・ツール・プラットフォームのプロジェクト「Test and Performance Tools Platform Top Level Project」を立ち上げたことを,米国時間8月2日に発表した。
同プロジェクトでは,ソフトウエアのライフサイクル(テスト,プロファイリング,チューニング,ロギング,監視,分析,管理など)を通じて使われるテストおよびパフォーマンス・ツールの枠組みとサービスを提供する。データ収集サービスのほか,テスト・ケース実行やローカルおよびリモート環境での統計的動作のためのユーザー・インタフェースなども含まれる。米Intelが主要なリソースを提供し,ソフトウエア開発を支援する。
Test and Performance Tools Platform Top Level Projectは,「Eclipse Hyades」プロジェクトの活動を拡大するもの。Eclipse Hyadesは,過去1年半にわたり,広範なEclipseベースのインフラとテストおよびパフォーマンス・ツールを開発してきた。相互操作性に関する中核層の開発は,Intel社が主体となって率いる「Hyades Core Platform」プロジェクトが引き続き担当する。「Hyades Testing」「Hyades Tracing and Profiling」「Hyades Monitoring」の3つのプロジェクトはTest and Performance Tools Platform Top Level Projectのもとで進行する。
Eclipse Foundationの執行ディレクタに任命されたMike Milinkovich氏は,「Hyadesは,Eclipseコミュニティの偉業の1つだ。Hyadesがその価値に見合った普及を遂げられるよう注力する」と述べた。
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