米Dangerとシャープ(本社:大阪府大阪市)は米国時間7月23日に,北米および欧州市場に向けた無線通信端末「hiptop」の開発,製造,販売に関する提携を発表した。

 シャープは,Danger社からハードウエア参照デザインとクライアント・ソフトウエアのライセンスを取得し,端末機を製造,マーケティング,販売する。両社共同開発による端末機は,Danger社がホスティングするクライアント・サーバーに対応するため,「無線ネットワークを介したデータ転送を最適化することにより,すぐれたユーザー体験と,効率的なネットワーク・リソース使用を実現する」(両社)。

 Danger社会長兼CEOのHank Nothhaft氏は,「シャープの製造能力とDanger社のソフトウエアおよびサービスを持ち寄ることで,無線キャリアとその顧客に,魅力的な製品を今後提供していく」と述べた。

 Danger社はシャープとハードウエア開発に取り組む一方で,カタログ・サービス「Premium Download Manager」で提供するコンテンツやアプリケーションの向上にも注力するとしている。また,米メディアの報道(CNET News.com)によると,同社は,既存の投資パートナと,Institutional Venture Partners社およびAdams Street Partners社から,3700万ドルの追加出資を受けたことを,同日発表している。

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