米Jupiter Researchは,米国におけるPDA(携帯情報端末)の普及状況と今後の展望について調査した結果を米国時間1月6日,発表した。それによると,2003年末時点における米国のPDA利用者数は1400万人強。これが2008年には,米国人口の7%に相当する2000万人に達すると予測する。

 Jupiter Research社は,PDAの小型化と使い勝手の向上とともに利用者が増えていくとみる。ユーザーは多くの機能を満載したPDAよりも,必要な機能だけを提供する製品を求めていく。最もニーズが高いのは,音声と個人情報管理(PIM)機能で,ユーザーはこのいずれか,もしくは両方を提供するPDAを好む傾向がある。

 今後も,ハイエンド機種の利用はごく一部のユーザーに限定され,優れた個人情報管理機能を搭載するシンプルなモデルが,市場の大半を占めるという。

 「PDA機能を統合した携帯電話機の増加に伴い,ゲームやリッチ・メディア対応といった使用頻度の少ない機能が淘汰され,よりニーズの高いPDA開発が進む」(Jupiter Research社副社長兼リサーチ・ディレクタのMichael Gartenberg氏)

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