米JBossは米国時間6月28日に，米Novellとの戦略的提携を明らかにした。Novell社のWebサービス開発スイート「exteNd」を使用している顧客が，サービス指向アーキテクチャ（SOA）ベースのアプリケーションをJBoss社製アプリケーション・サーバー「JBoss Application Server」上に実装できるよう支援する。
具体的には，Novell社はJBoss社の協力を受け，アプリケーション実装に関する技術サポートを顧客に提供する。トレーニング，コンサルティング，カスタム・プログラムといった企業向けサービスを行う。サポート・サービスは今年中に開始する。
また同社は，ミドルウエア研究開発センター「JBossLabs」の開設を発表した。同センターで取り組む多くのプロジェクトでは，学術機関と協力し，企業におけるオープンソース製品の普及促進に向けた技術開発に焦点を当てる。
最初のプロジェクトは，軽量クライアントのフレームワーク開発「JBoss Rich Client Framework」。高度なユーザー・インタフェースを備え，Webクライアントの使い勝手と生産性の大幅な向上を図る。特定ブラウザに依存しないWebアプリケーションを，最小限の操作環境で構築するための手段を提供するとしている。
「JBossLabsは，当社の努力の成果であり，当社がミドルウエア開発の最前線に位置することを示すものだ。業界と革新的な技術研究をつなぐ重要な橋渡しとなり，学術機関やオープンソース・コミュニティの構想を，大規模な企業向けアプリケーションの運用に耐えるProfessional Open Source製品に変える」（JBoss社CEOのMarc Fleury氏）
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