英MessageLabsは,スパムに関して調査した結果を現地時間6月8日に発表した。5月に実施した調査によれば,スパムの数は引き続き増加しており,過去9カ月で最高レベルに達しているという。ウイルス感染メールの数は前月の調査結果から横ばいとなった。

 同社が顧客に送信された電子メール9億900万通をスキャンした結果,全体の76%に該当する6億9150万通がスパムとして判断された。また,同社はウイルスに感染した9260万通の電子メールを遮断している。ウイルスに感染しているメールの割り合いは,全体の9.1%だった。4月に行なった調査では,スパムの割り合いは67%,ウイルス感染メールは9%だった。同社は5月の1カ月間を通じて,1秒間に平均258通のスパムと35通のウイルス感染メールを遮断したことになる。

 「企業は,電子メールで感染するウイルスによって,数年に渡り苦しんできたが,最近ではスパムが大きな苦痛を与えている。その数は,ウイルス感染メールをはるかに上回っている。スパム・レベルは,継続的に上向きで増加を続けているが,ウイルス感染メールの増加は横ばい状態にある」(同社CTOのMark Sunner氏)

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