米Microsoftと米MCIは,オンライン会議サービス「Microsoft Office Live Meeting」をベースとした新しいコミュニケーション/コラボレーション・ソリューションの開発と販売を共同で行うため,世界規模の提携を結んだ。両社が米国時間5月11日に明らかにしたもの。まず両社は,Microsoft Office Live Meetingに対応したMCI社のオンライン音声会議サービス「Net Conferencing」の提供を開始する。
この提携により,両社はプレゼンス機能付きVoIPといったリアルタイム通信アプリケーションを共同開発する。現在MCI社は,Microsoft Officeアプリケーション内からオンライン会議を利用できるようにするため,Microsoft社の協力を得てパソコンと電話ソリューションを統合する作業を進めているという。さらに両社は,Web会議サービスなどの,より高度なソリューションの開発も視野に入れている。
MCI社との提携について,Microsoft社CEOのSteve Ballmer氏は,「MCI社と当社は,世界中の企業に次世代リアルタイム・コミュニケーション/コラボレーション・ソリューションを提供するという共通の目標を掲げており,この提携でゴールに近づける」と説明する。「MCI社の優れた音声およびIPサービスと,当社のOffice Live Meetingやコラボレーション製品/サービスを組み合わせることで,情報ワーカーのさらなる生産性向上を支援する」(同氏)
Microsoft Office Live Meetingに対応したNet Conferencingは,直ちに利用可能とする。料金は,指名ユーザー数,シート数,利用時間によって異なる。
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