米MicrosoftのWebベース・オンライン会議サービス「Microsoft Office Live Meeting」と企業向けインスタント・メッセージング(IM)サービス「MSN Messenger Connect for Enterprises」を,米Dellが導入した。Microsoft社が米国時間12月9日に明らかにしたもの。これによりDell社は,社内外でリアルタイム・コミュニケーションとコラボレーションを行う体制を強化する。
両サービスの導入で得られる効果について,Dell社IT担当副社長のLaVerne Council氏は「顧客対応,全世界に展開している業務の管理,時間と経費の節約に関する当社の力を高めてくれる」と述べる。
Live Meetingサービスを利用することで,Dell社はオンラインの会議やイベントを開催できるようになり,世界各地の従業員や顧客とのコミュニケーションが取り易くなる。パソコンや電話,インターネット接続さえあれば世界中どこからでもアクセス可能で,人数の多少を問わず関係者が集まる手段として適している。
MSN Messenger Connect for Enterprisesは,MSN MessengerユーザーとIMでやり取りするためのサービス。Dell社の従業員が「全世界に数100万人いる」(Microsoft社)ユーザーと通信できるようになるほか,社内でIMアカウントの発行/管理が行える。またIMサーバー「Microsoft Office Live Communications Server」を使うと,Microsoft Officeやその他のアプリケーションにリアルタイム通信機能を組み込める。
Microsoft社では,「Live Communications ServerとMSN Messenger Connect for Enterprisesにより,包括的なエンド・ツー・エンドの企業向けIMソリューションの利用が可能となり,使用する機器,場所,時差の影響を受けずに意思決定を迅速化できる」(同社)としている。
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http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/dec03/12-09DellCollaborationTechPR.asp[発表資料へ]