米Hewlett-Packard(HP)が,オール・イン・ワンのストレージ・ソリューション「The HP StorageWorks Reference Information Storage System(RISS)」をドイツで現地時間5月5日に発表した。同ソリューションを1つ導入するだけで,データの保存/インデックス付け/回収が行えるという。

 StorageWorks RISSについてHP社は,「先ごろ買収した米Persist Technologiesのハードウエアとソフトウエアを組み合わせたソリューションで,当社の情報ライフサイクル・マネジメント(ILM)製品の1つ」と説明する。

 同社によると,「競合製品を導入する場合,顧客自身やサード・パーティが数多くのハードウエア/ソフトウエア・コンポーネントを組み合わせる必要がある」という。「それに対しStorageWorks RISSは,パートナ企業の複数の技術をあらかじめ統合しており,サポートとサービスもまとめて提供する完成済みILMソリューション。電子メールやその他一般的なデータのアーカイブと迅速な回収が可能」(同社)

 なおStorageWorks RISSは,“ストレージ・グリッド”アーキテクチャを採用した同社初のソリューションであり,大きな拡張性を備え,全体の集中管理が可能という。また,保存するデータに電子署名とタイム・スタンプを施し,改ざんなどを防ぐ機能も備えている。

 StorageWorks RISSは同日より利用可能とする。詳細については同社のWebサイトに掲載している。

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