米7-Elevenは米国時間4月27日,プリペイド携帯電話サービス「Speak Out」を発表した。同社のコンビニエンス・ストアで,購入してすぐに使用できるプリペイド携帯電話を販売する。「今年の夏までに,全米の5300店舗で提供する予定」(同社)

 7-Eleven社は,新興モバイル事業者である米Ztarに携帯電話サービス全般を委託する。同サービスでは,米Cingular Wirelessのネットワークと,フィンランドNokiaの携帯電話機を利用する。提供機種は「Nokia 2260」とカラー・ディスプレイ搭載の「Nokia 3560」で,キャッシュ・バック後の価格はそれぞれ49.99ドルと89.99ドル。

 ユーザーは,利用有効期限の120日以内であれば,25ドル,50ドル,75ドル,100ドルの通話カードを追加購入できる。利用可能残高は,新しいカードに繰り越し加算される仕組みである。ボイス・メール,コーラーID,キャッチホン,三者通話,テキスト・メッセージング(1メッセージ当たり10セント)といった通常の携帯電話機能のほか,英語とスペイン語で顧客サポートを提供する。

 7-Eleven社Retail Services担当マネージャのKevin Cooper氏は,「通話サービスは昼夜,長距離を問わず一律毎分20セントと,同種のサービスと比べ破格の料金で提供する。お馴染みの7-Eleven店舗で, すぐに利用可能な携帯電話をいつでも購入できるようにすることで,携帯電話サービスのポイントである利便性を追求する」と説明する。

 ちなみに,米Morgan Stanleyが2003年5月に行った調査によると,米国で無線ユーザーが占める割合は全体の50%を超えている。Morgan Stanley社は,ティーン・エイジャやクレジットカードを利用できない消費者など,新たなプリペイド携帯電話ユーザー層を開拓することで,2006年までに無線市場の売上高を63億ドル伸ばすことが可能と見込んでいる。

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