米Googleと米BellSouthは米国時間4月5日に,検索サービスの提供に関して複数年の提携を結んだことを発表した。BellSouth社のインターネット・ユーザー向けポータル・サイト(英語版サイトとスペイン語版サイト)でGoogle社の検索および広告サービスを利用可能にする。
BellSouth社はGoogle社の検索機能をポータル・サイトに加えることで,インターネット・サービスの拡充を図る。BellSouth社のサービスには,インターネット・ラジオ,オンライン・ゲーム,音楽ビデオ,映画クリップ,オンデマンド・ニュースの配信などがある。ビット・レート700kのビデオ・ストリーミングや米Movielinkによる長編映画のフル配信も提供している。ダイヤルアップとDSLユーザーともに,ポップアップ広告の非表示を選択できる。
「長い時間をかけて検索プロバイダを検討した結果,Google社の高度な検索技術と的を絞った広告表示技術を当社のポータル・サイトに実装することが,当社と当社のインターネット・ユーザーにとって有益だと判断した」(BellSouth社Portal Services部門ディレクタのTim Hill氏)
Google社Search Services部門バイス・プレジデントのJoan Braddi氏は,「BellSouth社とGoogle社が手を結ぶことにより,広告主はBellSouth社の200万人以上のインターネット・ユーザーに対象を広げることができる」と述べた。
ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,すでに3月31日より,BellSouth社のポータル・サイトでGoogle社の検索サービスが利用可能となっている。Google社と提携を結んだ米地域電話会社(ベビー・ベル)は,BellSouth社が初めてという。
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