米Googleは米国時間4月1日に,無料のインターネット・メール・サービス「Gmail」を発表した。ユーザー1人当たりに提供する保存容量は,「50万ページの電子メールに相当する80億ビット(1Gバイト)」(Google社)。限られた少数のユーザーを対象に,プレビュ版のテスト運用を開始する。

 Gmailの基礎となる考え方は,「ユーザーがメッセージをまとめたり削除したりする必要がなく,過去に送受信したメッセージを探すのに面倒な思いをしないこと」(Google社)だという。Gmailの主な特徴は以下の通り。

・Google検索技術をベースにする。キーワード検索や絞り込み検索機能を使って,過去に送信および受信したメッセージを簡単に見つけ出すことができる。

・メッセージを内容に応じて自動分類し,「速度と効率を向上する」(Google社)。スパム防止機能も備える。

 ちなみに米メディアの報道(InfoWorld)によると,Google社は保存容量の費用に,メッセージに続いて現れる広告の収入をあてるという。各メッセージ内のキーワードによって,関連広告が表示される。

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