フランスのAlcatelと米Intelは,広帯域無線アクセス規格World Interoperability for Microwave Access(WiMAX)に対応するエンド・ツー・エンド・ソリューションの定義/標準化/開発/統合/マーケティング活動に向け,戦略的提携を結んだ。両社が米国時間3月25日に明らかにしたもの。この提携を通じ,両社は2005年後半に対応ソリューションの提供を開始する。

 WiMAXは,IEEE802.16などの無線規格に準拠した広帯域無線アクセス製品の相互接続性を確保するための規格。非営利団体WiMAX Forumが策定/推進している。「技術的や環境上の障害でCATVネットワークやDSLを敷設できない地域に対し,広帯域接続の提供や,GSM/Edge,Wi-Fi,第3世代携帯電話網などに代わる移動アクセス手段の提供を目指す」(両社)

 「Intel社の協力により,職場や家庭で,移動中でもそうでなくても常に広帯域接続を利用可能な環境を提供できる」(Alcatel社モバイル事業担当COOのMarc Rouanne氏)

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