米Microsoftは米国時間3月23日に,小規模企業向けポータル・サイト「Small Business Center」について明らかにした。従来の「bCentral」に代わるもので,小企業が提携パートナやサプライヤとのやりとりを向上し,事業を強化するために必要なリソースとサポートへのアクセスを提供する。
今月初めにオーストラリア,日本,カナダ,スペイン,英国で運用を開始しており,今後,フランス,ドイツ,イタリアオランダ,米国向けにも拡大する。2004年後半に,各国でサービスの開始時期を発表する。顧客企業は,ニーズに合ったビジネス情報やアドバイスを取得して,効率的な経営や顧客サポートに生かしたり,適切なMicrosoft社製品を選ぶことができる。
「今回のSmall Business Centerをはじめ,『Windows Small Business Server 2003』『Office Small Business Edition』などのリリースは,Microsoft社が世界の小企業に適切な製品を提供することに取り組んでいる姿勢を示すものだ」(Microsoft社Small and Midmarket Solutions & Partner Group部門小企業担当バイス・プレジデントのSteven Guggenheimer氏)
Small Business Centerは,小企業経営向けの情報や販売およびマーケティング・ツールなど,bCentralのコンテンツを継承するほか,新たなコンテンツと製品も加える。アドバイスとなる記事や情報,ニーズに合わせた内容のニューズレター,Microsoft社製品に関する知識やヒントなどを提供する。米国では,登録制Webサービスも利用可能にする。
「小企業は,より少ない時間でより多くのことを成し遂げる必要がある。Small Business Centerは,重要な各種の情報を提供し,小企業の効率的な経営を支援する」(Guggenheimer氏)
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