ドイツのSAPと米Sybaseは，中小企業向け統合ソリューションの提供に関して戦略的関係を結んだ。両社がそれぞれ現地時間11月17日に発表したもの。SAP社のビジネス・ソフトウエア「SAP Business One」とSybase社のデータ管理ソフトウエア「Adaptive Server Enterprise （ASE）」製品を組み合わせる。
両社は，金融サービス，ヘルスケア，保険，通信などの分野を対象に，企業規模やニーズに応じてカスタマイズ可能なビジネス管理ソリューションを，2004年第2四半期から提供する。また，SAP Business One向けモバイル・ソリューションの開発と販売についても協力体制を敷く。
「Sybase社の技術は全世界で認められており，SAP Business Oneを利用する企業に新たなデータベース・インフラを提供することになる。今回の戦略的関係をベースに，今後はモバイル環境下でSAP Business Oneユーザーが重要情報を取得できる環境の実現を目指す」（SAP社取締役会役員のLeo Apotheker氏）
米メディアの報道（CNET News.com）によると，SAP Business Oneの顧客企業の大半は欧州が占め，米国で同ソフトウエアを導入している企業は100社未満という。なおSAP社は米IBMとも同様の提携を発表しており，IBM社の「DB2」データベースとSAP Business Oneをバンドルして2004年に提供を開始する予定である。
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