米Oracleは米国時間3月11日,2004会計年度第3四半期(2003年12月~2004年2月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比9%増の25億ドル。純利益は同11%増の6億3500万ドルとなった。

 1株当たり利益は12セントで,前年同期の11セントから増加。営業利益率は37%で,前年同期の35%から2ポイント拡大した。

 新規ソフトウエア・ライセンス収入は前年同期比12%増の8億4700万ドル。ソフトウエア・ライセンス更新および製品サポート収入も伸びをみせ,同17%増の11億7600万ドルに達した。

 「当期はデータベース事業がたいへん好調だった。同事業全体で16%成長し,データベース向けオプション『Real Application Clusters(RAC)』の販売は86%も増加した。顧客はデータベースをグリッド構築する際にRACを導入する。つまり,RACの急成長はグリッド対応データベース『Oracle10g』の急速な普及を示している」(Oracle社CEOのLarry Ellison氏)

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,Thomson First Call社がまとめたアナリスト予測は1株当たり利益12セントで,これに一致する結果となった。

■2003年12月~2004年2月期の売上高(単位:100万ドル)
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                       03年12月   02年12月    03年6月     02年6月
                       ~04年2月  ~03年2月  ~04年2月   ~03年2月
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新規ソフトウエア・   $    847   $    755   $  2,227    $  2,083
 ライセンス収入
ソフトウエア・ライセンス   1,176      1,005      3,325       2,863
 更新,製品サポート収入
サービス収入                 486        547      1,528       1,697
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総売上高                   2,509      2,307      7,080       6,643
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