米Intel，NEC，米Dell，米Hewlett-Packard（HP）は，サーバー管理用インタフェース仕様「Intelligent Platform Management Interface（IPMI）」の新版「2.0」を米国時間2月18日に発表した。仕様書はIntel社のWebサイトで公開している。

　IPMIは，温度／電圧／ファン／電源／きょう体といったサーバーの物理的な状態を監視／管理するインタフェース仕様。各種ステータスの取得や命令送信，診断実行などをネットワーク経由で行うことができ，サーバーの設置場所まで出向く必要を減らせる。メーカー非依存の共通インタフェースを定義しているので，異なるメーカーの環境を同じ方法で管理することが可能となり，サーバー管理作業の全体的なコストを下げられるという。

　新版について，4社は「セキュリティ強化，遠隔アクセス／設定機能の導入により，顧客のIT処理能力を高めるとともに，遠隔管理機能を改善する」と述べる。旧版との互換性も維持している。

　新版の主な新機能は以下の通り。

・新しい認証／暗号化アルゴリズム：
　遠隔管理アクセス時のセキュリティを強化

・Serial Over LAN：
　LAN上でシリアル接続機能を利用可能とし，シリアル・ベースのアプリケーション，BIOS，OSの遠隔操作を実現

・System Management Bus（SMBus）インタフェース：
　低コストの管理コントローラ向けとしてピン数の少ない接続端子を提供

・ファームウエア・ファイアウオール：
　モジュラ・システム内にあるブレード間の管理作業を分離／保護

・IPMIペイロード：
　Serial Over LANおよびOEMの付加価値リダイレクト機能向けのインフラを提供

・ユーザー・ログイン／設定オプション：
　ユーザーのアクセス権とセキュリティ設定機能を状況に応じて変更

　なお4社によると，IPMI対応製品を提供している企業の数は現在160社以上という。

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