米Hewlett-Packard(HP)が米国時間5月15日にServer Blade Summit 2002の会場で,ブレード・サーバーの製品系列「HP Server BH」および「HP ProLiant BL」を発表した。

 「両製品系列により,ブレード製品群,技術,管理ソフトウエア,ツール,サービス,パートナ企業との関係において,業界で最も包括的かつ強力なソリューションを提供する」(HP社)

 HP Server BHは,通信事業者/サービス・プロバイダ向けに設計したブレード・サーバー。CompactPCI(cPCI)やNEBSなど,既存の通信/ネットワーク装置の業界標準を活用可能なプラットフォーム・アーキテクチャを採っている。

 一方HP ProLiant BLは,多階層で大規模なアプリケーション,クラスタリング,データベースを使用する企業のデータ・センターやサービス・プロバイダに向ける。IPやFibre Channelなどのネットワーク/ストレージ・ファブリック技術,SNMPやIPMIといった標準の管理技術を使用しているため,「最適な配置が可能」(HP社)。

 両製品系列では現行,および今後のWindows 2000,.NET,Linux系,「HP-UX」に対応するという。そのほかの主な特徴は以下の通り。

・ファブリック/相互接続技術:Ethernet,iSCSI,Fibre Channel
・仮想プレゼンスおよび制御:「HP OpenView」による自動管理,ブレードの可視化,動的なプロビジョニング技術。
・拡張可能なコンピューティング技術:IA-32,Intel Itaniumプロセサ・ファミリ,PA-RISCアーキテクチャ

 両製品系列は,同日より出荷を開始する。製品の詳細については,HP社のWWWサイトに掲載している。両製品系列は,サードパーティ製ソフトウエア/ハードウエアとの相互運用性を保証するための取り組み「HP Blade Server Alliance Program」の対象となる。

 またHP社は同日,Pentium III,Pentium 4,Xeon,PA-RISC,Itaniumなどのプロセサを2個または4個搭載する次世代ブレード・サーバーを計画していることも明らかにした。

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