米Intel,米HP(Hewlett-Packard),NEC,米Dell Computerがサーバーを管理するためのインタフェース仕様「IPMI(Intelligent Platform Management Interface)」の新版「1.5」を公開した。Intel Developer Forumの最終日にあたる米国時間3月1日に4社が明らかにしたもの。

 IPMIは,温度,電圧,ファン,電源,筐体といったサーバーの物理的な状態を監視/管理するインタフェースの仕様である。4社によると1998年の初版公開以来,システムやマザーボードのOEMベンダー,半導体ベンダー,組み込みコンピュータ・メーカーなど70社以上がIPMIを採用しているという。

 新版のIPMI 1.5では,シリアル・インタフェースやモデム,LANなどを介した遠隔環境におけるラック・マウント型のインターネット・サーバー/システムの管理を容易にする仕様を加えている。またシステム・エラーの自動警告機能を追加した。IT管理者が即時的にシステムを復旧できるようにする。

 IPMI 1.5は初版の1.0版と下位互換性をもつほか,Desktop Management Task Force(DMTF)のAlert Standard ForumやCompactPCI,SMBus 2.0,PCI Management Busなどの標準技術にも対応する。

 なおIPMIの実装にはロイヤルティーは不要である。IPMIのWWWサイトで契約書にサインすればよい。契約者は新仕様の早期版への排他的なアクセスや,ツール,適合性試験スイート,リファレンス・ドライバなどが提供される。

 4社はIPMI 1.5を実装したシステムが市場に出回るのは2001年の後半になると見込んでいる。

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