米Motorolaは米国時間2月13日に,同社がスピンオフを予定している半導体事業の名称を明らかにした。「Freescale Semiconductor」と名付け,今年後半に分離独立させる。
「Freescale Semiconductor社は,当社が50年間培ってきた半導体事業の経験をもとにした財産を顧客に提供する」(Freescale Semiconductor社社長兼CEOのScott Anderson氏)。同氏は会社の名称について,「機敏性,サービス精神,信頼性に向けた当社の決意を表すもの」と説明した。
Motorola社は半導体事業の分離独立を,2003年12月に発表し,「今後は,通信部門と統合電子システム部門に力を入れる。一方,半導体事業は別会社となることで独自の戦略を展開できる」と述べている。
Motorola社は今後,以下の主要5部門で事業を展開していく予定。
(1)Personal Communications:携帯電話機および関連のソフトウエアとサービス
(2)Global Telecom Solutions:携帯電話のネットワーク・インフラ,ソフトウエア,サービス
(3)Commercial, Government and Industrial Solutions:公安,政府機関,企業に向けた統合無線通信および情報ソリューション
(4)Integrated Electronic Systems:車載電子機器,組み込みコンピューティング・システム,携行用エネルギ・システム
(5)Broadband Communications:ケーブルおよびブロードバンド通信向けデバイスと技術
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