カナダのResearch in Motion(RIM)と米PalmSourceが,BlackBerry向けの通信サービスをPalm OS対応機器で使用可能とするソフトウエア・クライアント・ソリューション「BlackBerry Connect」の開発を共同で進めると,それぞれ現地時間12月18日に発表した。同ソリューションは,2004年後半にPalm OSライセンシ企業に提供する予定。

 同ソリューションを利用すると,Palm Powered無線ハンドヘルド機器やスマートフォンから「BlackBerry Enterprise Server」に接続できるようになる。接続時には,現在BlackBerryが使用しているのと同じ,プッシュ方式の無線アーキテクチャとインフラを使う。Palm OS用BlackBerry Connectソリューションは無線インターネット電子メール・サービス「BlackBerry Web Client」に対応しているので,サーバー・ソフトウエアが必要ないという。

 RIM社社長兼共同CEOのMike Lazaridis氏は,「全世界でモバイル機器とサービスの成長と成功を継続させるには,無線データ接続を基盤に据える必要がある」と説明する。「PalmSource社と当社はそれぞれの強みを生かし,ライセンシ,キャリア,開発者に向けて,幅広い顧客の要望に応えるための強力な無線通信基盤を提供していく」(同氏)

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