米Microsoftは,CRMソフトウエアの最新版「Microsoft Customer Relationship Management(CRM)1.2」を北米で一般向けにリリースしたことを,米国時間12月8日に発表した。「企業は効率的に新規顧客との関係を確立し,既存顧客との関係を強化できる」(Microsoft社)

 Microsoft CRM 1.2は「Windows Server System 2003」「Exchange Server 2003」「Office 2003」「Small Business Server」に対応し,OutlookやWWWを介してアクセス可能。中小企業,あるいは大企業の部門に向ける。

 新バージョンの1.2は,2003年1月にMicrosoft CRMをリリースして以来,初めてのアップデートとなる。従来バージョン「1.0」で提供している機能をベースに,使い勝手と性能を向上したという。ワーク・フローの面では,データ評価機能やリード・トラッキングのサポート,販売テリトリ管理などを強化した。ユーザー・インタフェースの面では,セットアップとインストールの簡素化を図った。また,開発者がクライアント・アプリケーション「Microsoft CRM Sales for Outlook」をカスタマイズできる範囲を拡大した。

 Microsoft CRM 1.2は47カ国以上で提供し,9カ国語をサポートする予定である。英語以外の8カ国語については,すでに対応版が製造段階に入った(RTM:release to manufacturing)という。2004年第1四半期には全世界で利用可能にする。

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