XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards（OASIS）の技術委員会，Asynchronous Service Access Protocol Technical Committee（ASAP TC）で，非同期Webサービスの制御や監視を行うための仕様の検討作業が始まった。OASISが米国時間11月10日に明らかにしたもの。
同TCは，2003年8月に発足した技術委員会。Webサービスにおいて，リソース／サービス要求と結果応答のあいだで遅延が生じても処理を進められるよう，World Wide Web Consortium（W3C）のSOAP仕様を拡張する。
同TC会長のJeffrey Ricker氏は，「処理過程で人間の介在や承認が必要な状況があるので，あらゆるサービスが即座に完了するわけではない」と指摘する。「ASAP仕様で最も画期的な特徴は，人間の行う手作業をWebサービスとして扱える点だろう。これにより，関係する全組織の全作業を自動化しなくても，処理の大規模な統合が可能となる」（同氏）
ASAP仕様について，OASIS副会長のKarl Best氏は「単純ではあるが，Webサービスに必要不可欠な要素」と説明する。「ASAP仕様は，OASIS標準仕様のebXML Message Servicesと，トランザクションの確実性を確保するWeb Services Reliable Messaging仕様の双方について，完全な互換性を維持するよう検討を進める」（同氏）
ASAP TCの主なメンバー企業は以下の通り。米Computer Associates International，米DataPower，富士通。
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