オーストラリアのSharman Networksは,同社のファイル交換ソフト「Kazaa」用のプロモーション・チャンネル「Emerging Artists Channel」を現地時間10月30日,発表した。同日よりサービスを開始する。「インディペンデント系アーティストが,Kazaaユーザー約6000万人に対して,音楽のプロモーションや販売を行えるようにするのが狙い」(Sharman Networks社)

 同チャンネルは,Sharman Networks社がPtoPの技術プロバイダである米Altnet,オンライン自主販売レーベルの米Cornerband.comと共同開発したもの。

 アーティストがEmerging Artists Channelを利用するには,初回料金49ドル95セントを支払う。その後は,1曲あたり9ドル99セントを支払えば,(1)Kazaaの検索結果で楽曲を優先表示,(2)チャンネル内でリスティングを実施,の2種類の方法で自作曲のプロモーションを行える。 Altnet社のセキュリティ機能により,楽曲の有償ダウンロード,試聴,サンプル配布などのルールを設定可能。

 Kazaaユーザーは同チャネルで楽曲を試聴/ダウンロードできるほか,楽曲の人気投票が行える。投票結果はトップ100方式でランキング表示される仕組みとなっている。

 「Kazaaでは過去12カ月で,1000人を超える新鋭アーティストの楽曲7500万曲以上がダウンロードされている。今回の新しいチャンネル・サービスは,アーティストにとっては低コストのプロモーションを実現し,ユーザーにとっては新たな音楽を発掘するための手段となる」(Sharman Networks社CEOのNikki Hemming氏)

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