米Insight Researchは米国時間10月23日,世界WiFi無線LAN市場に関する調査結果を発表した。それによると,世界WiFi無線LAN市場の売上高は,2003年の70億ドルから,年平均44%で成長し,2008年には440億ドルに達する。

 WiFiは,空港,コーヒー・ショップ,個人宅,企業などで導入が進んでいる。今後5年間におけるWiFiサービスと装置の売上高は,1630億ドルにのぼり,地位を確立している有線/無線プロバイダが最も大きい恩恵を受ける。また,北米市場より欧州市場の方が,急速に成長するという。

 Insight Research社社長のRobert Rosenberg氏は,「ブロードバンド接続がWiFiの普及を促進するとの見方もあるが,WiFiがブロードバンド接続の普及を後押しするとの意見もある。当社は,両技術が相互に補完し,ブロードバンド・サービスに対するより強い需要を生み出すとみている」と説明した。また,「2008年末までに,欧州のWiFiサービス売上高が,北米のそれを上まわるだろう」(同氏)と予測した。

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