米Microsoftのインターネット事業MSNと米Network Associates(NA)は,「MSN Premium」の会員に対して「McAfee Security」ブランドのアンチ・ウイルス/パーソナル・ファイアウオール製品を提供するため提携した。両社が米国時間10月17日に明らかにしたもの。これによりMSN Premiumの会員は,「McAfee VirusScan」と「McAfee Personal Firewall Plus」を会員サービスの一環として利用できるようになる。

 MSN Premiumは,MSNが提供する米国内のブロードバンド・ユーザー向けサービス。両社はそのほかのMSNユーザー(「MSN Plus」および「MSN Dial-up」会員)に対し,試用版サービスを提供するほか,MSNのWWWサイトで対象製品を割引販売する。

 「オンライン・ユーザーにとって最も優先する課題はネットワークの安全性確保であり,パソコンや情報を守るために有料でも良いと考える機能がセキュリティ・サービスだ。特にブロードバンド・ユーザーは,常時ネットワーク接続している状態なので,(ほかの接続形態よりも)余計に安全確保が必要となる」(両社)

 McAfee VirusScanは,自動的に動作するアンチ・ウイルス・ソフトウエア・サービス。Sobig,Lovesan,Nimda,Code Redといった危険性の高いウイルス,ワーム,トロイの木馬からパソコンやファイル,電子メールのアドレス帳を守る。一方McAfee Personal Firewall Plusは,悪意のあるハッカーなどがインターネット経由でユーザーのパソコンに侵入したり何かを感染させたりすることを防ぐ製品。パソコンとインターネットのあいだで一種の防御壁として機能する。

 このアンチ・ウイルス/パーソナル・ファイアウオール・サービスを利用することで,MSN Premiumは,電子メールだけでなくインスタント・メッセージング,PtoPファイル共有,WWWサイト・ダウンロードなどを介して受ける危険からパソコンを守れるようになる。

 同サービスは,今冬より利用可能とする予定。

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