米Edelmanは,オンライン・セキュリティに関する調査結果を米国時間8月21日に発表した。それによると,米国インターネット・ユーザーの32%が,過去2年間にウイルスや悪意のあるハッカー(クラッカ)による被害を受けたという。
調査は,米国インターネット・ユーザー1000人以上を対象として,7月中旬に実施したもの。
「自宅のパソコンは(会社より)セキュリティに不安がある」とする回答者は43%で,「(自宅より)会社のセキュリティ対策の方が不十分」とする回答者は17%だった。インターネット・ユーザーは自宅より,会社の方がセキュリテイがしっかりしていると感じているようだ。
その他の主な調査結果は以下の通り。
・会社のパソコンに対してセキュリティの不安を最も感じているのは,西海岸の居住者
・インターネットの脅威を最も感じているのは,高収入・高学歴のユーザー
・最もインターネットの被害を懸念しているのは,中西部に住む男子大学生,または大学を卒業したばかりの男性
Edelman社シニア・バイス・プレジデントのJim Burke氏は「会社でインターネットを利用する方がより安全,と人々が考えていることは興味深い。これはおそらく,過去数年間にセキュリティ製品が技術的に進歩した結果だろう」(同氏)
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