フィンランドのNokiaが現地時間9月25日に,デジタル画像を保存し,持ち歩いたりアクセサリのように身に付けたりできる携帯機器製品系列「Imagewear」を発表した。同社は第1段の製品として,「Kaleidoscope I」と,ネックレスやブレスレットになる「Medallion I」「同II」を計画している。

 これらの製品について,Nokia社デザイン部門主任デザイナ兼副社長のFrank Nuovo氏は「ウェアラブルなデジタル“ロケット”やポケットに入る画像ビューアで目立ちたい,と思う人向けにデザインした」と説明する。

 Medallionは,赤外線による無線インタフェースを介して,携帯電話機やパソコンから画像を受け取れる。保存可能な画像はカラー静止画で8枚まで。身につけた状態で画像を表示でき,ボタンを押すと時刻表示に変えられる。時刻表示が消えている状態では,明かりがゆっくりと明滅する。

 Medallion IとMedallion IIの違いはデザインだけで,機能は変わらない。前者がチョーカのように首にかけるのに対し,後者はひもでネックレスとして使ったり,リストバンドで腕時計のように身に付けることができる。

 一方Kaleidoscope Iは,デジタル画像を持ち歩き,友人や家族と一緒に楽しむためのポケット型ビューア。Medallionと同じく赤外線インタフェース経由で画像を転送できるほか,MultiMediaCard(MMC)にも対応する。

 同社は,2004年第1四半期に欧米と一部アジア太平洋地域で3製品の出荷を始めるとしている。ただし価格については明らかにしていない。

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