米MCIは,2つの債権者グループとの係争で和解に達したことに関して米国時間9月9日,コメントを発表した。「MCI社は債権者グループと和解案で合意に達し,米連邦破産法11条適用後の更生に向けて大きな山場を乗り越えることができた」(MCI社会長兼CEOのMichael D. Capellas氏)

 米メディア(CNET News.com)の報道によると,MCI社は今回の和解条件のもと,債権者グループへの支払いを当初の再建計画より3億8500万ドル引き上げる。

 MCI社は,QUIPS(quarterly income preferred securities)と称される負債証券(額面で約7億5000万ドル)の保有者に対して,額面1ドルにつき44.5セントを支払う。当初の計画では支払額はゼロだった。また,MCI社の取引債権者への支払額を,これまでの債務1ドルにつき36セントから52.7セントに変更する。

 Capellas氏によれば,この和解案はすでにMCI社取締役会が承認済みで,無担保債権者の公的委員会から最終承認を同日中に受ける予定である。

◎関連記事
米MCIが競合他社への接続料横領の疑いで調査,「政府機関の通話をカナダに迂回」の疑惑
米連邦地裁がSECと旧WorldComの修正和解案を承認,制裁金は7億5000万ドル
オクラホマ州が米WorldComとその元幹部を刑事告発
米WorldCom,米証券取引委員会と和解
米ワールドコム,新たに43の子会社に対し破産法の適用を申請
米ワールドコムが米破産法11条の適用申請
世界経済を揺るがす米ワールドコムとはどんな企業だったのか
【米国最新IT事情】崩壊する米国製グローバル・スタンダード――ワールドコム粉飾決算がトドメを刺す

[発表資料へ]