インスタント・メッセージング(IM)ソフトウエアを手がける米Jabberと米FaceTime Communicationsは米国時間9月8日,マーケティングに関して両社が協力体制を敷いたと発表した。
これにより,Jabber社のIM向けオープンソース・プラットフォーム「XCP(eXtensible Communications Platform)」で,FaceTime社のIMソリューション「IM Auditor」を利用できるようにする。
FaceTime社とJabber社はすでに,NASD(全米証券業協会)やSEC(証券取引委員会)が定める規定に準拠した,金融機関向けIM履歴管理ソリューションを提供している。今回の提携は,「顧客がより自由にアプリケーションや機能セットを選択できようにすることが目的」(両社)という。
FaceTime社社長兼CEOのGlen D. Vondrick氏は,「Jabber社とFaceTime社の製品を連携させて利用しているユーザーはすでに大勢いる。信頼性が実証されている両社のソリューションを共同提供するのは,そうした需要に応えるため」と説明する。
FaceTime社は,IMをはじめとする企業のリアルタイム・コミュニケーションに向けたセキュリティ/管理ソリューションを提供する企業。同社のIM Auditorにより,Jabber社の履歴作成機能を補完し,「ユーザーに馴染み深い安全なインタフェースを提供できる」(Jabber社CEOのRob Balgley氏)という。
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