米Qwest Communications Internationalは米国時間9月3日,2003年第2四半期の決算を発表した。売上高は36億100万ドルで,前期の36億2900万ドルに比べて0.8%減少した。純損失は9100万ドル(1株当たり損失5セント)で,前期の純利益1億2800万ドル(1株当たり利益7セント)から赤字に転落した。営業利益は1億8400万ドルで前期の1億9900万ドルから減少した。

 当期売上高が減少した原因として,Qwest社は地域通話サービスの競争激化を挙げている。一方,長距離通話サービスは,当期に59万回線を新規獲得し,合計112万回線に達した。「データ通信サービスと長距離通話サービスの成長が,地域通話サービスの損失を部分的に相殺した」(同社)

 またQwest社は,2003年第1四半期決算の報告時に発表した2000~2002年の売上高,営業損益,純損益の見直しについて,2度目の修正を行ったことを明らかにした。今回の修正が最終という保証はしていないものの,必要な処理が完了次第,修正した財務諸表を当局に提出するという。

 「我々の事業に対する真剣な取り組みにより,2003年の財務目標を果たせるペースで推移している。財務諸表の修正完了後も,収益性と財務状況の改善に引き続き注力する」(Qwest社副会長兼CFOのOren G. Shaffer氏)

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