米Sony Pictures Digitalは,米Sonic Foundryのデスクトップ・ソフトウエア全製品と関連資産を1900万ドルで買収した。両社が米国時間7月31日に明らかにしたもの。7月30日に行われたSonic Foundry社の年次総会で同社株主の承認を得たのち,手続きが完了した。
Sony Pictures Digital社は,米ウィスコンシン州マジソンにあるSonic Foundry社のデスクトップ・ソフトウエア事業を引き続き維持する予定。Sonic Foundry社の元従業員約70人が,Sony Pictures Digital社の傘下に入る。
Sonic Foundry社の「ACID」「Sound Forge」「Vegas」シリーズのソフトウエア製品は,販売を継続する。それ以外のソフトウエアに関する計画は,まとまり次第発表するという。ちなみにSony Pictures Digital社は,「Screenblast Movie Studio」と「Screenblast ACID 4.0」を,8月末にリリースする予定である。
「Sonic Foundry社の開発チームとソフトウエアは,市場で最適な製品を提供するための機会を我々に与えてくれる。米ウィスコンシン州マジソンは技術事業の開発が行われている地域のため,この地域に参加できることを楽しみにしている」(Sony Pictures Digital社エグゼクティブ・バイス・プレジデントのPatrick Kennedy氏)
なお,Sonic Foundry社のリッチ・メディア・コミュニケーション事業は,引き続き同社が運営する。
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