米Googleは,コンテンツ・ターゲット広告の導入を支援するプログラム「AdSense」を米国時間6月18日,発表した。Webサイト運営者はAdSenseのセルフ・サービス機能を使って,コンテンツと関連性の高い広告をWebページ上に表示できる。「今年3月に発表したコンテンツ・ターゲット広告を強化し,より多くのWebサイトが利用できるようにする」(Google社)
AdSenseは,広告料金を広告の表示回数ではなく,ユーザが実際にクリックした回数によって計算するGoogle社のサービス「AdWords」を基盤とする。AdWordsは,ユーザーが入力した検索文字列に関連した広告を検索結果画面に表示するため,Webサイト運営者はユーザーが関心を持ちそうな広告を提供する一方で,広告料金による収益性を高めることができる。
Webサイト運営者は,Google社のWebサイト からAdSenseに申し込むことが可能。参加の承認を受けたWebサイト運営者が自身のアカウントにログインし,短いHTMLコードをWebページか広告サーバーに貼り込むと,コンテンツ・ターゲット広告サービスが開始する仕組みだ。表示される広告や広告のクリック回数はオンライン・レポートで確認できる。
「コンテンツを無視したポップアップ広告などとは違い,AdSenseは関連性が高く,目障りでないテキスト広告を表示することで,ユーザーの利用体験を高める。このためWebサイト運営者は,Webサイトから長期にわたって効率的に収益を得ることができる」(Google社共同設立者兼技術部門プレジデントのSergey Brin氏)
AdSenseは,全世界の英語サイトを対象にサービスを提供する。なお,現在Google社に登録している広告主は10万社を超えるという。
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