米Overture Servicesは,マイクロソフトのインターネット事業であるMSN事業部MSN Japanと,検索サービスの提供に関して契約を締結したことを明らかにした。Overture社が米国時間2月13日に明らかにしたもの。

 これにより,Overture社はInternet Explorerのモジュールである「MSN Search Pane」と,日本のMSNサイトに検索サービスを提供する。契約の有効期限はMSN Search Paneが2003年12月まで,MSNサイトが2004年12月までとなる。

 マイクロソフト,MSN Japan事業部長の塚本良江氏は,「広告主の製品やサービスを,キーワード検索を通じてMSNサイトのユーザーに効率的に提供できるようになる。当社にとって検索サービスは強い成長が見込める分野である。Overture社の検索結果を提供することで,より高品質のサービスが実現する」と説明する。

 Overture社は,特定のキーワードによる検索時に,広告主のサイトを検索結果で優先的に表示する「Pay-For-Performance検索」サービスを提供している。ユーザーが検索結果のなかから広告主のリンクをクリックした際に,Overture社が広告料金を受け取るという仕組みである。

 なお同社は,2002年1月に日本法人オーバーチュアを設立し,同年12月より日本市場向けにサービスを開始している。「Overture社は世界各国の提携企業,広告主,消費者に優れた検索サービスを提供している。今回のMSNとの提携は,当社が検索サービス分野において勢いを増していることの現れである」(Overture International部門担当ジェネラル・マネージャのJohannes Larcher氏)

◎関連記事
オーバーチュア,検索サービスと組み合わせられる広告表示サービスを開始
広告料金の多い順に検索結果を表示する----検索サービス大手オーバーチュアが日本進出
米グーグルが企業向け検索システムを拡充,新モデル「GB-5005」を追加 
広告主優先表示の検索サービスを提供する米オーバーチュア,2002年Q2決算は売上高144%増と黒字転換で絶好調
米AOLが米グーグルの検索技術を採用
米Overtureが米グーグルを特許侵害で提訴
企業の広告戦略は検索サイトで? 気になる“検索エンジン・マーケティング”
「検索エンジンはGoogle,ポータルはYahoo!,ニュース・サイトはABCNews.com」,米ForeSeeが電子商取引企業に対する顧客満足度を発表

[発表資料へ]