米Googleが米国時間9月30日に,企業向け検索アプライアンス「Google Search Appliance」の強化内容と新モデル「GB-5005」を発表した。
GB-5005は最大300万のドキュメントを検索可能。クラスタ接続した5台のサーバーで構成する。Google Search ApplianceにはGB-5005のほか,企業内部門や中規模企業向けの「GB-1001」,グローバル事業向けの「GB-8008」などがある。
Google Search Appliance製品の主な強化内容は以下の通り。
・基本的な認証技術や米Microsoftの認証機能「NTLM」で保護した情報の検索が可能。検索結果にはユーザーがアクセス権を持つドキュメントだけが表示される。
・GB-5005とGB-8008では,検索対象情報の更新に二つのレイヤーを設けた。重要な情報を1時間ごとに更新するトップ・レイヤーと,大規模な情報を毎日更新するベース・レイヤーである。
・GB-8008では,1件のクエリで最大700万のドキュメントを検索可能。「従来と比べて75%性能が向上した」(Google社)
「Google社の検索技術を用いて,企業情報をシンプルに利用できるようにする。企業は最も旬な情報を,安全なアクセス方法でエンド・ユーザーに提供できる」(Google社Product Management部門バイス・プレジデントのJonathan Rosenberg氏)
ちなみに同社によると,米エネルギー省の国立エネルギー技術研究所,米教育省,カリフォルニア州運輸交通局,米Kaiser Permanente,ミシガン大学エンジニアリング学部,米Medtronicなどが新たにGoogle Search Applianceを導入したという。
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