米The Kelsey Groupと米ConStatは,米国の中小企業の広告利用に関する調査結果を米国時間6月17日,発表した。それによると,検索エンジン広告を利用する小規模企業が急増しているという。広告主となっている小規模企業の17%は,検索エンジンのキーワード広告や,検索エンジンのインデックスへの登録に料金を支払うペイド・インクルージョン方式の広告サービスを,潜在顧客に働きかける手段として利用している。
The Kelsey Group社のNeal Polachek氏によれば,「これらの広告形態は,小規模企業が利用している広告や販促キャンペーンの中では7番目だ。小規模企業の広告主の77%は,冊子版とオンライン版のイエローページを利用している」という。「しかし,小規模企業が検索エンジン広告やペイド・インクルージョン方式の広告などを利用し始めているため,250億ドル規模の世界のイエローページ市場に大きな影響を与える可能性がある」(同氏)。
また調査では,広告を出している小規模企業の中で,インターネットに詳しい企業が増えていることが明らかになった。地域企業が,多くの検索サイトで急増している地域密着型の検索サービスにおいて,広告表示の回数を増やそうと考えているためだ。Polachek氏によると,これらの小規模企業の50%近くは,何らかのタイプの高速接続でインターネットにアクセスしている。
「地域のメディア会社は,検索エンジン広告が小規模企業にとっても重要な選択肢になっていることを,念頭に置くべきだ」(ConStat社常務のBill Deaton氏)
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