米CorePROTECTが米国時間5月28日に,企業におけるのデータ保護対策の状況を調査した結果を発表した。それによると,企業で所有するパソコンの82%は,データの損失やシステム設定の破損を回避するための十分な対策がとられていない。
調査は,Fortune 1000企業のITマネージャ100人を対象に電話インタビュを実施したもの。システム設定の破損とは,ウイルスなど悪意のあるコードの侵入による改ざんや,不注意による変更で発生する。
システム設定の不備は,主に「ユーザー自身のミス」(32%)によって起こる。その他の原因としては,「アプリケーションをダウンロードした際の自動調整」(17%),「ディスクの故障」(15%)などが挙げられる。ユーザーが知らないうちにダウンロードを実行するプログラム「drive-by download」も問題視されている。
一般的なパソコンは,数百におよぶセッキュリティのシステム設定があり,一つひとつを手作業で正確に調整することなど不可能だ。また,トラブルが発生した場合には,外部バックアップ・システムから数時間もかけて,ハード・ディスク装置を復旧しなければならない。
米IDCによると,企業の全データの60%以上が,デスクトップ・パソコンやノート・パソコンに格納されているという。「適切なバックアップ機能やシステム設定を装備していなければ,ユーザーはシステム停止のリスクとフラストレーションにさらされることになる」(CorePROTECT社)
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