米Analog Devicesが米国時間5月14日に,2003会計年度第2四半期(2003年2月~4月期)の決算を発表した。売上高は5億200万ドルで,前期の4億6700万ドルに比べ7%増。前年同期の4億1300万ドルと比べると21%の増収となった。会計原則(GAAP)ベースの純利益は7130万ドル(希薄化後の1株当たり利益19セント)で,前期の純利益6000万ドル(希薄化後の1株当たり利益16セント)に比べ19%の増益。前年同期は純利益1440万ドル(希薄化後の1株当たり利益4セント)だった。

 営業利益率は17.6%となり,前期の15.8%より増加した。粗利率も増加し54.5%となった。

 「売上高と利益の両方が,2003年2月13日に発表した予測値の上限を上回った。アナログ製品の売上が伸びたことと,DSP製品販売の好調が継続したことが,この好業績の主要因だ。アナログ製品の売上高は7%増加し売上高全体の約78%を,DSP製品の売上高も8%増え売上高全体の約22%を占めている」(Analog Devices社社長兼CEOのJerald G. Fishman氏)

 今後の見通しについて,同氏は以下のように述べた。「売上高は3%~5%増,粗利率もやや増加すると見込む。ただし,人件費増加により営業費用が増える影響で,GAAPベースの希薄化後の1株当たり利益は,20セントから21セントの範囲になるだろう」

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