米VERITAS Softwareが米国時間1月28日に,2002年第4四半期(10月~12月期)と2002年通期の決算を発表した。2002年第4四半期の売上高は4億500万ドルで,前期の3億6500万ドル,前年同期の3億7400万ドルを大幅に上回った。GAAPベースの純損失は4900万ドル(1株当たり損失は0.12ドル)で,前期の純利益3600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.09ドル)から赤字に転落した。なお,前年同期の純損失は2億2000万ドル(1株当たり損失0.50ドル)だった。

 一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり利益は0.18ドル。前期の0.14ドル,前年同期の0.16ドルを上回った。

 一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり利益には,パーチェス法による会計処理をはじめ,リストラ関連費用1億ドルや所得税引当金による調整費用などは含まれていない。パーチェス法による会計処理には開発技術の償却,営業権およびそのほかの無形固定資産の償却といった非現金費用が含まれる。第4四半期における非現金費用は3500万ドルで,前年同期の2億3800万ドルから大幅に減少した。

 2002年通期の売上高は15億1000万ドル。前年度は14億9000万ドルだった。GAAPベースの純利益は5700万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.14ドル)。前年は6億4300万ドルの純損失(1株当たり損失は1.61ドル)を計上していた。一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり利益は0.61ドルで,前年の0.69ドルから減少した。

 VERITAS Software社会長兼社長兼CEOのGary Bloom氏は,2003年第1四半期の予測について,「好調だった第4四半期やソフトウエア業界のパターンを考慮すると,来期の売上高は約3億7000万ドルを見込む。また一時的な費用を除いた1株当たり利益は約0.13ドルになる見通しだ」との見解を示している。

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