米VERITAS Softwareが米国時間4月16日に,2002年第1四半期の決算を発表した。売上高は3億7000万ドルで,前年同期の3億8000万ドルより減収。一時的な費用を除いた純利益は6600万ドルで,前年同期の8700万ドルから減益となった。一時的な費用を除いた希薄化後の1株当たり利益は16セント。前年同期は同21セントだった。

 また,一時的な費用を含めた場合の純利益は4400万ドル(1株当たり利益は11セント)で,前年同期の純損失1億5600万ドル(1株当たり損失は40セント)から黒字に転じた。これは2002年1月1日より米財務会計基準書142号を適用した結果,営業権および無形固定資産の償却費用が前年同期より2億300万ドル減少したためである。

 「この厳しい経済状況のなか,多くの大規模ハイテク企業と比べ,好業績を達成することができた。当社はストレージ,災害復旧,高可用性などの分野で相応のシェアを獲得していたため,これまでの市場の変動にも対応できた。しかしIT市場は依然として不安定であり,今後は,慎重な戦略を立てるのが賢明だろう」(VERITAS Software社会長兼社長兼CEOのGary Bloom氏)

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