米Accentureが米国時間4月11日,2001年12月~2002年2月期(2002会計年度第2四半期)の決済報告を発表した。同社が前月発表した通り,営業利益がアナリストの事前予測を上回る結果となった。

 売上高は約29億1000万ドルで,米ドルで前年同期から1%増となった。経常利益は,売上高の13%に該当する3億8800万ドルとなった。

 投資評価額損などを除いた純利益は2億3600万ドルで,前年同期の2億1600万ドルから9%増となった。また同じ条件の希薄化後1株当たり利益は,前年同期の21セントに対して,同期は23セントだった。また,同期の投資評価額損などを含む純利益は,1100万ドルで希薄化後1株当たり利益は2セントだった。

 同社によれば,同年前期には新規契約が98億ドルとなっており,この内およそ半分が企業トランザクションのアウトソーシング契約だという。

 事業グループ別に見ると,5つの事業グループの内,GovernmentとResources事業グループが大きく成長した。総売上は,それぞれ前年同期から36%増の3億2400万ドルと11%増の5億2500万ドルを計上している。

 以前Andersen Consultingとして知られていたBermudaをベースとした会社は,純収益1060万ドル,1株当たりの利益2セントを計上している。前年同期の収益8090万ドルと1株当たりの収益20セントに比べて大幅に落ちている。

 また地域別で見ると,欧州/中東/アフリカ(EMEA)地域の総売上高は12億2000万ドルで,前年同期から米ドルで12%,地域通貨で16%増となった。アジア太平洋地域の総売上高は1億7800万ドルで,米ドル換算8%減となった。北米,中米,南米地域は,14億7000万ドルとなり,米ドルで6%減,現地通貨で5%減となっている。

 3月に明らかにした通り,同社は直接的なベンチャ・キャピタルへの投資を停止するとともにすべてのベンチャと投資ポートフォリオの売却を決定している。同期の投資損失は2億1200万ドルに上っている。これらベンチャから低パーセンテージのオーナーシップ提供を受ける予定であるが,ポートフォリオ企業との既存の提携または顧客関係は影響を受けないという。同社は,投資銀行と契約し,買収候補者の最初の審査を終了している。取り引きは,同年末までに完了を予定している。

 同社は,短期的な予測として,事業に明るい兆しが見えるものの,他の企業と同様に全体的な経済回復の待ち状態だという。第3四半期の1株当たりの利益は,アナリストが予測する26セントにおおよそ一致するという。

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