半導体製造装置・材料に関する業界団体SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)が米国時間1月21日に,北米を拠点とする半導体製造装置メーカーの世界市場における受注/出荷に関する調査結果(速報値)を発表した。2002年12月における受注額(3カ月の移動平均,以下も同じ)は8億3900万ドルで,前月の7億7700万ドルに比べ8%増。前年同月の6億1400万ドルに比べると,37%増加した。
2002年12月における出荷額(3カ月の移動平均,以下も同じ)は8億5300万ドルで,前月の9億7600万ドル(確定値)に比べ13%減,前年同月の8億1000万ドルに比べると5%増だった。
BBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)は0.89だった。
「(2003年12月に)受注額が増加したことは,資本設備市場の安定が増していることを示唆している。2002年のピークに比べると受注額はかなり低いが,受注額と出荷額が近づいており,見通しは明るい」(SEMI議長兼CEOのStanley Myers氏)
「2003年における世界の半導体向け資本設備市場の成長率は,10%から20%の範囲になるだろう」(同氏)
出荷額 受注額 BBレシオ (3カ月移動平均) (3カ月移動平均) 2002年7月 969.1 1,181.9 1.22 2002年8月 994.8 1,016.8 1.02 2002年9月 1,044.6 831.6 0.80 2002年10月 999.9 775.1 0.78 2002年11月(最終確定) 976.4 776.7 0.80 2002年12月(速報) 853.2 839.2 0.98 (単位:100万ドル) 出典:SEMI
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