米Rambusが米国時間1月13日に,2002年10月~12月期の決算を発表した。売上高は2570万ドルで,前年同期比3%増,前期比5%増となった。純利益は550万ドルで,前年同期の620万ドルと前期の590万ドルから減少した。1株当たり利益は6セント。前年同期と前期もともに6セントだった。

 なお当期は,売上高全体に対する純利益の割合が22%だった。

 Rambus社CEOのGeoff Tate氏は,「当期は研究開発費を増加させる一方で,売上高の拡大と,安定した1株当たり利益を維持できた」と述べた。「厳しい経済状況が続いているが,当社は積極的にエンジニアリング担当者を雇用し,今年は25%以上増員する予定である」(同氏)

 当期のロイヤリティ収入は2430万ドル。前年同期と比べ12%成長,前期と比べ5%増加した。SDRAM/DDRメモリーおよびメモリー・コントローラ,RDRAMメモリーおよびメモリー・コントローラのいずれも,前期からロイヤリティ収入が増加した。

 総支出は1890万ドルで,前期の1700万ドルより拡大した。訴訟関連費用が,前期の280万ドルから450万ドルへと膨らんだことが要因である。ちなみに前年同期の総支出額は1730万で,訴訟関連費用は当期とほぼ同程度だった。

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