米Red Hatが米国時間12月17日に,2003会計年度第3四半期(2002年9月~11月期)の決算を発表した。売上高は2430万ドルで前期(2002年6月~8月期)の2120万ドルと比べて14%増加。前年同期(2001年9月~11月期)の2010万ドルからは21%の増収となった。GAAP(会計原則)ベースの純利益は30万5000ドル(1株当たり利益はゼロ)で黒字に回復。前期の純損失は200万ドル(1株当たり損失は1セント),前年同期の純損失は1510万ドル(同9セント)だった。
企業向け販売の収入は前期比15%増の2250万ドル。総売上高の93%を占めた。企業顧客による会員収入は1240万ドルで,前期と比べて29%増加。営業キャッシュ・フローは前期比74%増の100万ドルに拡大した。
大規模企業向けLinuxディストリビューション「Advanced Server」の会員登録は前期と比べて50%増え,1万2000件に達した。
Red Hat社執行副社長兼CFOのKevin Thompson氏は,「好調な業績をあげることができた。引き続き堅実に事業戦略を遂行する。企業顧客による会員収入と営業キャッシュ・フローの大幅な増加は,Red Hat社のビジネス・モデルの優れた拡張性を示している」と述べた。
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